小説・一般42.「キノの旅−the Beautiful World−」第12巻 時雨沢恵一 電撃文庫
前から感じていたけれど、「キノの旅」はもうほとんどネタ切れですね。昔ほどの切れ味がないし、どれもこれも落ちの部分に感心できない。ただ、ネタとして毒っぽい文章で終わらせているだけじゃないか。と言う気がします。(あんまり面白いと思えないのが、作品のせいなのか、自分のせいなのか、よく分からないところだけど)
唯一良かったと思う一文は、「どうやったら、私は死ねるの?」という少女の問いかけに、「簡単さ! 生きればいい。生き物は生きれば、いつかは死ぬ」という答えを返したところですね。この文章だけ妙に良くて、印象に残りました。