映画29.清水恵蔵監督「銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲」(日本・93)
原作は、もちろん既読。アニメも第4期の半ばまで見たし、劇場版も「我が征くは星の大海」「黄金の翼」はレンタルで見た覚えがあったんだけれど、この作品だけは存在ごと知らなかった。少し前にNHKで放送したのを録画した分です。
久しぶりに見た「銀英伝」だけれど、懐かしかった。大体、これで原作の第1巻目にあたる内容だったかな〜。アスターテ会戦のあたりまでですね。ジェシカとヤンのダンスシーンが目を引きました。これを見ると、本当に三角関係だったんだなあって。改めて思いました。ラップとの3人の関係を丁寧に描いている感じですね。その分、彼を救えなかったことを悔やむヤンの気持ちがよく伝わるというか・・・。
自分にもっと権限さえあれば・・・。と言う想い。ラインハルトの思いとも重なって、良くできていると思います。
とはいえ、これって原作を知らない人にこの作品だけ見て、わかるだろうか? という疑問符は残りました。いや、私はきっかり覚えているもので・・・。さすがに細かい登場人物の全てまで分かるというわけではなかったけれど、メインキャラぐらいは大体知っているし、位置関係も覚えている。最初の方のストーリーも大体、全部分かる。だからこそ、懐かしかったんだけれど、知らない人にはちょっと不親切な作りなのかも知れないなあ。とちらっと思いました。
この作品だけを単独で見るよりもその前作にあたる「我が征くは星の大海」ぐらいは押さえておいた方がいいのかも知れない、と思いました。まあ、参考までに。
http://animejapan.cplaza.ne.jp/b-ch/gineiwar_mva/gineiwar_mva.html