星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第5話

第5話「なかよしエミリオ」

マルコの「ぼくを子供扱いしないでくれる!」とムキになっている様子は、子供の心理として、非常にわかりやすいな。特にお父さんのしゃべりなんか、確かにマルコをあからさまに子供扱いしているから。「まだまだ子供だな」と言わんばかりに見えるわ。まあ、親なんてそんなものだと思うけれど、子供から見ると、それが最大の侮辱になるんだろうね。

しかし、マルコもその辺は、かなりの意地っ張りで強情なところがあるなあ、というのは見て取れた。配達の仕事じゃぬるくてダメで、もっと男らしい仕事をしたいと、力仕事を探して、無茶して働いて、ぐったりと倒れ込んじゃうところも含めて・・・。

「ぼくだって、ちゃんと出来ます。見ていてください」とばかりに、瓶が詰められている箱を4つも持ち上げて、ふらふらしながら運んでいるのは、経営者のおじさんでなくても、見るからに危なっかしい。

それでいて、「ほら、ちゃんと運べたでしょ」と自慢しているのは子供らしい見栄の張り方で、その辺は、「横着しないで1つずつ運べ! こんどやったら、くびだ!」と怒鳴られても致し方ないところ。

そういうエピソードの一つ一つが、マルコの性格をよく表していると思います。