星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第27話

第27話「フィオリーナの涙」

ペッピーノ一座が次の芝居の出し物に、マルコの話を使おうと、お話を考えるというもの。ここで明らかになったのが、フィオリーナの中に出て行ってしまった母親への思慕が隠されていたという事実で、たぶん、そうなんじゃないかとずっと思っていたんだけれど、彼らの一家も母親が不在という符号を持っているんだよね。

マルコの母親を思う気持ちは、フィオリーナの思いと一致するものがあったんだ。一方で、その気持ちがわかるとフィオリーナを慰めたコンチエッタだって同じ気持ちを持っているのね。わかっていないのは、父親だけで・・・。

その事実に気づいたマルコがフィオリーナに謝るシーンで、絵コンテが上手いなあ、と思うのは、彼らの間にぐーぐー寝ているペッピーノ氏を挟んでいることなんだ。こういうのもわざと入れているんだろうけど、だから外に出ようってフィオリーナが促して、満天の星空の下で子供たちが母親への思いを語る。

なかなか見事なドラマの作りでした。

前回知り合った男が、大牧場の若旦那と知って、そこへ寄り道しようと言い出すペッピーノさんだけれど、ここで拳銃を購入したことは、次回への伏線になるのかな? どうにも、コンチエッタへの下心が見え見えだったし、何か一波乱ありそうだから、次回の展開も楽しみです。