星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第40話

第40話「かがやくイタリアの星一つ」

ちゃんと紹介状を持って、ロサリオの町の有力者の元へ行ったのに、「旦那様は留守だよ」と言われて、相手にされなかったマルコ。挙げ句の果てに「乞食をやりたいなら、イタリアでやりな!」と言われて、追い出される。

この辺、移民を抱える国が、どこでも直面する差別の問題なんじゃないのかな〜と思った。少し前に出てきたブエノスアイレスでの金持ちおばさんもそうだったけれど、移民でやってきたイタリア人に対して、冷たいこと。

だからこそ、同じ境遇で集まっているイタリア人同士が集まって、同胞意識がますます濃くなるんだなあ、と思ったんだけれど、今回の話は原作でも見せ場のシーンだったと思う。

前半のマルコの扱われ方が、あまりにも辛いので、どうなることかと思ったけれど、その分、後半に登場してきた人々の優しさが身にしみます。ここら辺、本当に小憎らしい演出だと思ったけれど、そのギャップが上手いんだもの。どちらも人間のやることなんだよね。

この子のためにみんなで金を出し合おう。そして、この子をコルドバまで列車で行かせてやろうじゃないか。そういう流れですけど。ある種、この作品のキモの部分を一番よく見せていたとも言えると思いました。マルコを助けてくれるイタリア人同胞たちの優しさが一番光るシーンでもあるしね。

しかし、テレビアニメの中にどうどうと「乞食」という言葉が出てくると、ちょっとびびりますね。いや、いいのかな〜と思って。よく堂々と再放送したなあ、という気もするんだけれど、BSだからいいのかな? その辺、基準がよくわかりません・・・。

さて、今度はコルドバまで列車の旅。次回の展開も楽しみです。