第1話「アイ・アム・レジェンド」
・・・正直、微妙。
いや、映像としてすごいというのは何となくわかるんですけど、特に背景美術が素晴らしかった。ここまで描き込んであると、ただのアニメの背景にしておくのはもったいないというか、イラストとして、なんだかものすごいインパクトがあるなあ、と思って感心した。
ただ、むしろ、逆にそのせいでキャラクターが死んでいるような気がする。背景美術ばっかりに目がいっちゃって、あんまりキャラクターがよく見えない。その上で、ものすごい勢いで動いているから、目がもうついて行けないのよ。なんだか画面を見ていて、ちかちかした。ここまで早く動かされるとなんだか見ていてくらくらするんだ。こりゃ、ダメだわ。まともに見ていられない。と思った。
その上で、お話に惹かれるものがあったかと言えば、それもやっぱり微妙で、あんまり好きになれない主人公だな、と思った。つまり、彼らのやっていることは、自分が気に入らないからと言うだけの理由で、みんなが楽しんでいる公共の街頭テレビを破壊しまくっていると言うことでしょう? そりゃ、ただの迷惑野郎だよ。嫌な奴だよ。
そのくせ開き直って、「間違っているのは俺じゃない。みんなの方だ!」という態度を取っているのが気に入らない。ただのわがままなガキじゃんか。こんな奴にあんまり同情の余地はない。
最後の競技場破壊のシーンで、きっと犠牲者が出ていたろう。どう見ても、これ、誰か死んでるよ。少なくとも大けがした人が何人かいただろう。にもかかわらず、主人公に全然反省の色もない。
何が伝説だよ、ふざけんなよ! と、思ってしまった。・・・こんな私にこの作品を見る資格はなさそうだ。相性が悪いと言うことでしょう。と言うわけで、視聴はやめます。