星の原休憩所

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鳥海永行監督「劇場版・宇宙戦士バルディオス」

映画8.鳥海永行監督「劇場版・宇宙戦士バルディオス」(日本・81)

劇場版の視聴は、中学の時、映画館に見に行って以来ですね。内容はほとんど忘れていたけど、デビッドがしっかりレギュラーのようにブルーフィクサー内にいるのが、なんかすごいなあ、と思いました。彼氏、テレビ版での人気が強かったので、劇場で特別扱いで復活したのかな?

物語をマリンとアフロディアに絞っているので、ちゃんとこの二人のラブストーリーっぽくなっているし、むしろ、テレビ版の方がそう言う描写が少ないんだよね。逆にブルーフィクサー内でのマリンの立場の方が、全然仲間に信用されてなくて、より彼の孤独を強調しているように見えました。

あと、すっかり忘れていたけど、月影長官はちゃんと特攻かけて死んでましたね。劇場版ではブルーフィクサーの基地ごとアルゴルにつっこんでます。ほかの隊員はどうなったんだろう? と、つい、つっこみを入れたくなりましたが・・・。

テレビ版のエピソードを上手くつなげて、きれいにまとめているんじゃないかと思いました。確かにテレビ未放映だった話数のフィルムも使ってますね。洪水の後、人々が死んでいく描写など。テレビ版のフィルムを使うときは、上下を切って、劇場サイズにしているので、ちょっといびつな感じはするけど、まあ、許容範囲かな・・・と思いました。

声優さんの変更は、今見ても、残念。特にジェミーとクインシュタイン博士は違和感がありすぎ。あと、ガットラー総統の変更もかなりショックだった。絶対、青野さんの方がよかったよ〜。なんで柴田さんになっちゃったんだろう?

しかし、ほとんどの声優が変更になった中で、雷太だけがしっかりと玄田さんが演じていたのが笑えました。玄田さんだけは、変更なかったんだねえ。雷太役は、さすがに他の人では無理か?

テレビ版では天涯孤独の身の上だった彼に、劇場版で「おれは故郷の爺さんや婆さんを亡くした」と言わせているのが笑えました。それってリトルジャパンの話を踏まえて、わざと言わせているんだよね。テレビ版を知らなきゃ通り過ぎてたところだわ。ちょっとしたファンサービスか。

ラストシーンは、ちょっと泣けました。いや、たぶん、この二人はこのままもう死んじゃったんだろうなあ、と思えるし、このタイミングで「素顔のままで」の歌が入るので・・・。

懐かしいなあ。「バルディオス」の劇場版はサントラを持っていたので、主題歌も挿入歌も繰り返し聞いたんだよねえ。もう一度見れて、よかったです。