星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「グイン・サーガ」第8話

第8話「狼王との出会い」

謹んで、栗本先生のご冥福をお祈りします・・・。

しかし、私の中でも何かが終わったような気分。「グイン」のアニメ、見るの止めようかな〜という気になってきた。もともとそんなに面白くもなかったわけだし・・・。ただ、単に世界がどんどん広がっていくなあ、と思えるだけ。お話に劇的な変化があまりなさそうで、取り立てて、感動するようなドラマもなく、淡々と進んでいるなあ、という感じです。

個人的には、栗本薫の著作を読んだことはほとんどなく、昔、早川文庫で出たときに(88年)、全3巻の「レダ」を読もうとして、1巻の半ばで挫折した思い出がある程度。

むしろ、中島梓名義で書いた「コミュニケーション不全症候群」という本なら、発表当時(91年)に読んだ覚えがあります。大学の時の先輩に「オススメだよ」と言われて読んだんだけれど、わかると思うけど、正直、このタイトルの本を差し出されて、「あなたにオススメだから、是非読んで」などと言われても、あんまり嬉しくないのですよ。嫌な気分にしかならなくて、一応、読んだけど、あんまりいい印象は残ってません。

もともと私は、だらだらと無駄に長い長編しか書かない作家は嫌い。やおいとかJUNEも嫌い。と言っていた人間だから、栗本薫にはそんなにいい印象はなかったし、中島梓の評論に関しても、それで印象が悪くなっちゃったから、結局、あれほどたくさんの著作を残した人にもかかわらず、あんまり接点のないまま、終わってしまったなあ、という感じです。

もし、もう一度読み直せるものならば、「コミュニケーション不全症候群」を読んでみたいかな〜と思ってます。タイトルへの嫌悪感で印象が悪くなっただけだし、本当はどんなことが書かれていたのか、実はあんまり覚えていないのですよ。今なら、改まった気分で読めるかも知れないしね。

【おまけ】
若いときの私がやおいやJUNEを嫌っていたのは本当。同人誌のやおい本が平気になったのは、大体20代を過ぎてからなのでね。10代の時は嫌だったなあ。男同士なんて気持ち悪いと思っていた。萩尾望都はぎりぎり許せても、竹宮恵子は許せない。みたいな感じ? 女性がみんな、その手の世界を大好きだと勘違いしている人がいるなら、その辺は念のため、訂正しておきます。人によるのよ・・・。