星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

高畑勲監督「赤毛のアン・完結版」

高畑勲監督「赤毛のアン・完結版」(日本・01)

赤毛のアン」1年分の内容を90分にまとめた再編集版と言うことで、まあ、多少の無理は仕方がない。マリラやマシュウの気持ちに添いながら、割と上手くまとめたんじゃないかと思います。

アンの子供の頃のエピソードは、思いっきりカット。ダイアナとの心の友としての誓いと「にんじんにんじん」とギルにからかわれたエピソード、ダイアナを酔っぱらわせた話、その後のミニーメイの看病で、ダイアナとの友情を取り戻す話だけ入っていましたが、ほかは完全に切られてました。ただまあ、基本、これだけ入っていれば、有名どころは押さえたと言えるんじゃないかな?

その後はクイーン学院への入試とエイブリー奨学金をもらう話に一気に飛ぶし、マシュウの最期と、マリラが失明するかも知れないという話を聞いて、アンがグリンゲイブルスに残る決心をするところ、道には曲がり角があるというセリフの後、唐突にエンディングが始まったのには、さすがにびっくりしましたけどね。

あああ、ギルバートが省略されている〜っと思ったけど、まあ、マリラやマシュウだけに話を絞っていれば、それも仕方がない範囲でしょうか・・・。

少し前にアニメ版を全話見ていた分、全てのエピソードがなんだか懐かしかったです。極端な話、テレビアニメ版をもう一回、最初から見たくなったかも? それだけ面白かったです。