星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「小公女セーラ」第4話

第4話「親友アーメンガード」

大体、見た感じ、フランス語の授業で失敗するアーメンガードと、その後クラスメイトにからかわれ、いじめられた彼女をなにげに励まして助け、自分の部屋に招待するセーラというAパート部分が原作通り、アーメンガードの叔母さんが誕生日で、セーラの馬車で遊びに行くというBパート部分がアニメオリジナルだったと思う。

原作通りの部分を見ていて、私も何となく思い出した。何故にそんなにセーラが好きだったかと言えば、彼女は、アーメンガードに対して、すごく優しかったんだよね。たぶん、この後、ロッティやベッキーなどのキャラとの絡みも出てくると思うが、基本的にセーラは、彼女たち弱者に対してすごく優しく、彼女たちをいじめる少女達と対等に渡り合って、守ってくれるんだわ。

あるいは、昔、このアニメがそれほど人気を集めたのは、彼女のそう言う人柄のせいかもしれない。

ただまあ、あら探しをするようで悪いが、そういうAパートの部分はよかったとしても、後半部分の「あ、いけない。忘れてたわ。どうしよう」というアーメンガードの失敗連チャンは、さすがにちょっとしつこくて嫌だなあ、と思った。

まず、叔母様の誕生日を忘れていて、院長に外出許可を取るのを忘れていて、叔母様へのプレゼントのお花も買うのを忘れていたという・・・。

確かにアーメンガードは、何をやらせてもとろいダメ女という設定かも知れないが、さすがにこの失敗の連続は不自然で、セーラのフォロー(代わりに外出許可を取ってあげる、私の馬車を使うといいわ、ついでにお花屋さんにも寄りましょう)というのも、親切と言うよりは、お節介の領域に見えなくもない。

基本的に外出許可を取り忘れたのは、純粋にアーメンガードの失敗なんだから、帰ってから院長に怒られるのは当たり前。それをかばうセーラという構図も、ちょっと無理があって、院長先生の側に同情の余地もあるように見えた。

まあ、そんなこともあって、院長とセーラの間には確執が生まれていきましたという風に持って行きたいのが、アニメ側の戦略なんだろうなあ、とも思ったんだけれどね・・・。気になると言えば、気になるので、一応、書いておく。