第15話「対決!悲しみの青きドナウ!」
ローレライ三部作の終章。思いの外、悲壮感の漂う物語で、よかったです。この間の「鉄人28号」を思い出した。と言うか、「マジンガー」と言うより、「鉄人」みたいだなあ、と思った。
シュトロハイムがローレライに、「お父さんの最期の頼みだ」とばかりに「マジンガーを倒してくれ」と言ったのを見て、「いつもポケットにショパン」を思い出したんだけれど、あれも母親が死ぬときに「麻子ちゃんに、ピアノ、負けないで・・・。お願い」と言い残して死ぬでしょ? それに近いものがあるなあ。と思って・・・。
親の妄執を子供に引き継がせることの残酷さが見えたような気がします。それも死ぬ間際に言い残されちゃ、たまらないよ。忠実にそれを守ろうとするローレライが健気でした。ロボットだからこそ、なおのこと、という感じかな。
間に挟まれたシローくんも気の毒でしたが、むしろ、こういう構図の物語の場合、戦いの相手がシローくんでなくて、よかったと思うべきなのかな・・・。まったく・・・。