小説・一般32.「風に舞いあがるビニールシート」 森絵都 文春文庫
6編の短編を収録した短編集だけれど、どの作品も質の高い内容で、本当に素晴らしかった。
人にはそれぞれ大切にしたいものがある。それは他人にはなかなかわかってもらえないものかも知れないけれど・・・。なかなか気づかないそういうものに、ふと気づいて、人と人がつながったときの感動がなかなか読ませてくれました。いい話です。
どの作品もよかったけれど、強いてあげるなら、私が一番好きなのは「ジェネレーションX」。正直、ちょっと泣かされた。次点で「守護神」です。