星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「愛少女ポリアンナ物語」第24話

第24話「もう一度歩きたい!」

・・・なんかね、ポリアンナが軽い。堀江美都子の声のせいかどうかはわからないんだけれど、どうも深刻な話なのに、重さを感じない。

前回の話数で、ペンデルトンさんが「あの子は、人の寂しさというものがよくわかっている子だった・・・」などと、涙ながらにジミーに語っているシーンがあって、そのセリフ自体には、じーんと来るものがあった割に、なんか違和感が残るのは、「いや、ポリアンナ、たぶん、そこまで考えてないよ。単に、人に声をかけるのが好きなだけで、何も考えてないんじゃないのか?」という気がすることなんだよ・・・。なんか、そういう風にしか見えないんだけど、だから、この話が嘘っぽく、軽く見えちゃう。

今回の話だって、ベッドの中で「じゃあ、おばさまはペンデルトンのおじさまと仲直りしたのね。よかったわ」などと語っていたが、その声があまりに脳天気に明るいので、病気の深刻さが吹っ飛んじゃっているような気がするんだ。

あと、ようやく今回の話数で、若き日のチルトン先生とパレーがケンカした理由が語られたけれど、パレーおばさまの気持ちが上手く伝わらないので、「なんで、たったそれだけの理由で?」と違和感ばかりが残る。どうしても許せないと、何年も恨みをつのらせるほどの大げんかに見えないのよ。

キャラクターの心情の描き方が変なのかな? なまじっか、70年代の名劇のドラマの作り方が見事なだけに、比べると、ずいぶんと軽く、安っぽく見える。良くも悪くも80年代の明るく軽い雰囲気を伝えているのかも知れないなあ。とちょっと思いました。