星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ペリーヌ物語」第50話

第50話「初雪の降った日」

私の記憶の中で、テオドールがタルエルに向かって、「オーレリィがペリーヌだったんだよ」と嘆いているシーンだけは、やけにくっきりと残っていた。このシーンがよほど印象深かったんだなあ。悪役の滅ぶ瞬間ですが、雪の中を一人でとぼとぼと歩き続けているテオドールは、さすがにちょっと気の毒ではありました。

しかし、それでもめげないタルエルさんは、むしろ立派。それでもまだ、ビルフランに媚び、ペリーヌに媚びようとするのか〜。こりないねえ。ビルフランにあっさりといなされちゃいましたから、さすがにもう出番もなさそうだけれど、身分の上下で人を測る人間の愚かさを描いたという点では、これも「小公女」と同じテーマを描いていたと言えるのかも知れないなあ、と思った。

ペリーヌがたった一人で、この村にたどり着いたとき、彼女の素性にこだわらずに、親切にしてくれた人々。ビルフランの孫だからじゃなくて、素のペリーヌを助けてくれた人々。そう言う人たちに感謝を。と言う話。

物語はもう終わっているようなものなので、このあとは、もう後日談という扱いなのかも知れませんね。次回を待ちます。