星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「青い文学シリーズ」第9話

第9話「走れメロス」前編

素晴らしい〜。手放しでほめるよ。

原作は、もちろん既読。小学生の時に読んだし、大学の時にも国文科の授業で取り上げられたことがあるので、内容に関しては、大体覚えていた。とはいえ、だからこそ、こんな短篇をどうやって前後編でまとめ上げるのか興味があったというか、ストレートにやっても、そんなに面白い話でもないだろうと思っていたんだが・・・。

走れメロス」を演劇でやりたいから、脚本を書いてくれと頼まれたシナリオライターの話。で、まとめてくるとは思わなかったな〜。しかも、その彼の思い出が、メロスのストーリーにオーバーラップされて、劇中劇というか、独特の展開を見せる。そう言う構成が面白かった。

大体、思い出の中の友人・・・が、また素晴らしいし♪ 関智さん、来たよ〜♪ 二人で妙な雰囲気を作っちゃっているから、これはどういう腐女子サービスですか? と思った。もはや、この二人は、それにしか見えなかったね。作り手側は、わざと狙ったんだろうけど、こうしてみると、「青い文学シリーズ」の視聴者は、女性ファンの方を狙って、作ってあったのかな〜と思った。

走れメロス」に描かれた友情を見ながら、脚本家がつぶやく「こんなのは嘘だ」という思い。なんか、そっちの気持ちの方につい、シンクロしてしまう。あの作品を読めば、誰だって、大なり小なり、そう思うんじゃないかという気もするし・・・。

後編をどうまとめるのか、非常に興味があります。次回もすごく楽しみですよ。