第12話「地獄変」
原作は未読のつもりだったが、お話を見ていたら、なんか知っているような? と言う気分にもなってきた。かなりアレンジされているので、よくわからないんだけれど、あるいは、読んだことがあるのかもしれない。芥川の短編集は、20年ぐらい前にはまっていたことがあって、一時期、せっせと読んでいましたから。
お話が云々よりも、とにかく映像美が素晴らしかった。華やかな色彩と独特の世界観に圧倒された形。この世界観で、王様その他を使ったいろんな物語を見てみたいなあ、と感じさせられましたよ。
王様役の浪川大輔の演技が良かったなあ。こういう役は、なにげにはまるというか・・・。
お話のまとめ方が悪いという意見も聞いて、確かにまあ、それは感じるなあ、と思いました。原作をアレンジしすぎているから、絵師が娘を焼き殺してでも地獄を描きたいという想いにはまった、その気持ちにちょっとついて行けないような気もして・・・。
色彩鮮やかな背景に負けて、お話の方がちょっと弱くなったのかも知れません。でも、きれいな映像が見られたから、自分的には十分に満足。よかったです。