谷口悟朗監督「ジャングル大帝ー勇気が未来をかえるー」
原作は、講談社全集版を小学生の時、読みました。大好きでした。
アニメは、最初の虫プロ版は、放映が幼児の頃なので、よく知りません。見たような気もするけど、ほとんど覚えていない。
平成版のＴＶアニメ「新・ジャングル大帝」は、レンタルで借りたけれど、数巻見て、途中で挫折。とても耐えられなくて・・・。
その後、作られた劇場版「ジャングル大帝」も、映画館まで見に行ったけれど、できれば忘れたい記憶ですね。
で、このテレビスペシャルも、期待せずに、一応、録画だけしておいたんですが、見るヒマがなかったので、ずっとレコーダーの中に入ってました。今日はたまたま仕事の休みをもらえたので、見てみるかと思って。２月９日だったのは、単なる偶然だと思ってください。
で、このスペシャル版の感想としては・・・。やっぱり、谷口監督でもダメだったか〜と言うことかな。やっぱ、原作が古すぎて、いくら現代版にアレンジしようとしても、無理があるってことなのかな〜？
全体的に、話が安っぽくて、子供だましにしかなっていないし、なんかもうケンイチパパのちゃちな悪役ぶりが、見てて、すごく恥ずかしかった。なんなんだ、この人〜。せっかく作ったんなら、簡単に壊すなよ〜と思うんだが、「リセット、リセット！」と叫ばさせていたのは、何かのギャグですかねえ。よもや、これがテーマなんて言うなよ？
昔の２４時間テレビ程度だと思えば、こんなものかな〜と思わないでもないんだけれど・・・。結局、２４時間テレビレベルという程度かな。
よかった点としては、黒ヒョウのトトが無駄にかっこよかったことかな〜。
「あの個体は、トトです！」と、叫んだとき、思わず、笑っちゃったんですけど、「え？ あれがトトなんですか〜？」この辺は、原作ファンへのサービスが効いていたと思いました。原作のトトを知っている分、アニメとのギャップが素晴らしくて、いや、よかったよ〜。トト〜。こんなに立派に描いてもらえてねえ。
あと、ケンイチくんが「パパは、僕が死んでも、代わりを作ればいいと思ってる？」と叫んだところが、「アトム」への引っかけになっていたようで、そこはちょっと気に入りました。
トンネルを抜けた向こう側の世界がどうなっているのか、そこら辺をわからずじまいにしたところも面白い演出かな〜と思いました。最終的に、俯瞰か何かで見せるのかと思ったんだけれどね。
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