第12話「暗殺指令」
「決めつけんことじゃ。それは戦の元ぜよ」と、なにげに深いことを龍馬が言ったので、感心していた。そうか。相手はこういう人間だと、こういう風に考えているに違いないと、勝手に思いこんで、決めつけることこそ、戦の始まりか〜。そういう部分、多少なりとも私にも覚えがあったので、ぐさぐさ来るものがあった。そうやって、「決めつける」ことは、戦はもとより、人間関係を壊す第一歩には違いない。
だからこそ、自分の想いに多少なり疑問を挟み込んで、「本当にそうなのか?」と、自問自答することは大切なんでしょうね。
吉田東洋と武市半平太の間の微妙なずれ。「わしは武市は大嫌いじゃ。了見が狭いくせに、自分だけは正しいと思っている」という言い分は、確かにもっともなんだよなあ。まあ、だからといって、何も足蹴にまでしなくてもいいだろうに、それでも・・・。
けれどまあ、足蹴にされた屈辱を持って、武市さんがますます暗黒面に落ちちゃいましたよ。どうする? どうなる? という点で、非常に続きが気になります。
弥太郎は、相変わらず、面白いわ。かわいいわ。龍馬とのやりとりが、微妙にずれているところ、笑わせてもらいました。そういう脚本のさりげない演出がいいね。
あと、とことんまで龍馬と半平太に心酔している以蔵もしみじみ、可愛い奴だなあ、と思いました。酔った勢いで、龍馬に抱きつくところなんぞ、同人誌を煽っているのかと思った。わざとなのかなんなのか、微妙でよくわからんけど。
予告を見たら、次回で第一部完とでっかく出ていたんだけれど、この調子なら、そうやって1クールごとにまとめて4部構成という形になるのだろうか? 一応、来週までで土佐編が終わりなのかな? これから先、どんどん広がっていく物語に期待。次回も楽しみです。