コミック105.「玄奘西域記」第1巻 諏訪緑 小学館PFコミックス
今回出た新刊が、どうにも今ひとつだなあ、と感じられた原因は、「ハザクがいないからだ」と言うことに気づいた。そのぐらい、ハザクの存在感って大きかったんだなあ、と、改めて思ったよ。
家族の中に居場所のない孤独なひねくれ少年。これ、結構、効きます。ハザク、いいなあ。出来すぎの兄への劣等感かかえている玄奘とのコンビがいい感じよ。
西域の国々のそれぞれの事情も興味深いものがあったし、やっぱり、最後の短篇イスカンデル・クーリの話は泣かせます。父親と娘の話で、悲劇に終わるから。女の子一人、救えなかったと嘆いている玄奘がいいのよ。
久しぶりに読んだけれど、やっぱり面白い。続きも楽しみにしてます。かなり昔の本だから、初めて読むのと変わらん。そこがいい。
玄奘西域記 1―Oasis Road綺談 (プチフラワーコミックス)
- 作者: 諏訪緑
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1992/03
- メディア: コミック
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