コミック129.「風雲児たち」第5巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス
ペニョヴスキーお手紙事件が語られるんだけれど、たとえ信憑性のない手紙だったとしても、「北方からロシア人が攻めてくるわけがない」「今までこなかったんだから、これからだってくるわけがない」という理由で、ロシアが日本に攻めてくるという情報をまったく無視して放置できるとは、日本という国は、江戸時代から現在に至るまで、やっていることが全然変わらないんじゃないかと思った。
「今まで起きなかったことは、これからも起きるわけがない」・・・本当ですか? その理屈はないだろうと思うんだが・・・。
この巻のラストで、いよいよ「解体新書」の完成。前野良沢と杉田玄白の性格の対比は面白かった。故に、前野良沢が「解体新書」に名前を連ねることを拒否したシーンが、辛かったですね。彼の気持ちがわかるだけに・・・。
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2002/05/30
- メディア: コミック
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