小説・一般34.「天と地の守り人」第三部新ヨゴ皇国編 上橋菜穂子 新潮文庫
読み終わった後、思わずほーっと息が出るほどの、見事な大団円。どうなることかと思って、息を詰めて、物語を見守ってきた分だけ、辿り着いた場所のすばらしさに感動。特に父と子の対決があるんじゃないかと心配していた分だけ、帝の覚悟が潔かったとも言える。彼にとっては、それが自分のなすべき天命だったんでしょうけど。チャグムならきっとその後の皇国を変えていけるだろうな、そういう想像の余地が残っていることも嬉しい。
ただ、ひとつだけ気になることをあげれば、タルサン王子のその後かな〜。どうなったんだろう? あえて、描かないところも心憎い演出なのかも知れませんが・・・。気になる・・・。
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/05/28
- メディア: 文庫
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