星の原休憩所

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「内科医が教える 放射能に負けない体の作り方」 土井里紗

小説・一般40.「内科医が教える 放射能に負けない体の作り方」 土井里紗 光文社新書

なんというか、玉石混淆という感じの内容。最初の部分で、放射線や内部被爆の危険性についてや、活性酸素がいかに身体によくないのか、と語っていた部分は、確かだと思えたんだけれど、このあとに筆者が始める食事療法は、読んでいるうちに、だんだん怪しげになってくるし、途中からはすっかりサプリメント紹介に終始し、最後の方で、水素が身体にいいんですよ。と始めた頃にはさすがに本当かなあ?? という気分になった。

後半になってくると、放射線の話じゃなく、単にガン予防の話になってくるし、たばこや携帯の電磁波、ストレスも、ガンの原因になるんだから、にこにこ笑って過ごしましょう・・・との説明が入っているのは、正直、余計だと思う。どうにもマスコミの御用学者の発言を思い出してしまうので、まぜこぜにされるのは不愉快なんだ。

当人は、どうやら大まじめに、放射能を心配する人たちを助けたい気持ちがあるみたいなんだけれど、もともとこの人はあとがきで「私は医者だけど、西洋医学よりも民間療法を信じてます」と言っているわけだし、全面的にその内容を信じることは、私にはどうしても出来ない。

あるある大事典」か「ためしてガッテン!」レベルだと思って読むぐらいでいいのかな。と思った。信じる信じないは、その人の自由意志なので。

内科医が教える 放射能に負けない体の作り方 (光文社新書)

内科医が教える 放射能に負けない体の作り方 (光文社新書)