コミック159.「風雲児たち 幕末編」第1巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス
私が最初に「風雲児たち」の単行本を買ったのは、この幕末編の1巻目からだし、その時には、これじゃ物語が途中からだよなあ、と思ったので、ワイド版をそろえて、その時にもワイド版から続けて通し読みしているから、今回は、読むのが三回目。
それでも、何度読み直しても、新たな発見があるというか、勉強になるので、やっぱりこの本はすごいと思う。
今回の通し読みでは、高野長英に結構、思い入れをしながら読んだので、二宮敬作が高野長英のことを語っているのが、なんだか辛いものがありました。でも、二宮先生って、高野長英の話とシーボルト・イネの話と双方に絡んでいるので、なにげに出番が多くていいなあ、と思いました。最初からそのつもりで読んでみればよかった。
ラストに出てくる吉田松陰の
「自分というワクにはめられていては、そこから抜け出せないのです」
「人々のために生きるのが、自分を生かす道であります」
「「公」に生きる道を歩まねばなりませんっ」
「そのために生きるのです。そのために学ぶのです」
という言葉は、なんとなく胸に響いた。相変わらず、吉田先生、言うことがかっこいい。桂小五郎の心を動かしたというのも、何となくわかる気がした。
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2002/07/26
- メディア: コミック
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