コミック45.「アオイホノオ」第8巻 島本和彦 小学館少年サンデーコミックススペシャル
なんか今回の「アオイホノオ」は久しぶりに、めちゃ面白かった。最近、どこかマンネリじゃないかと思って冷めていたんだけど。今回のは妙によかったな。なにか開眼したのだろうか?
私はマンガは描かないけど、オリジナル小説を小学生の時から書いていたので、同じような形で行き詰まったことがあるし、主人公の気持ちがすごい伝わった。ああ、これ、わかるなあ。と、そういう共感。でもって、それをおおげさなギャグにしちゃうところも、いつもの島本節とはいえ、ああ、そうそう。そうなんだよ〜と、こちらの気持ちとストレートにつながったような、そういう感じを受けた。
「炎の転校生」の原型漫画を読めたのも貴重だと思うし、話が「ガンダム」ネタになっていったのも、割と私の世代の共感を生みやすいのかも知れない。私は島本先生よりも若干年下なので、「ガンダム」劇場公開時に、中学生だったわけだけれど、あの当時の空気ならよくわかる。
「ヤマト」ネタだと古すぎて、いまいちぴんと来なかったのは、「ヤマト」ブームの頃は、私もまだ小学生だったからかも知れないなあ。と思う。好きだったけど、それほどまででもないなあ。って感じか。これが「ガンダム」だとちょっと違うんですよ。私は「ヤマト」世代と言うよりは、やっぱり「ガンダム」世代なんだよなあ。と思うの。
あと、個人的に今回ツボだったのは、「俺は死んだのではなく、生まれ変わったのだ!!」のシーンで、背景にいっぱい飛び立つ「島本流火の鳥」でしょう。これ、いいわ。素晴らしいわ。島本先生がスズメを描くと、ああなるのはわかっていたけど、火の鳥だとこれになるのか〜というのは、感動ものでした。面白かったです。
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/05/11
- メディア: コミック
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