小説・一般38.「「最悪」の核施設六ヶ所再処理工場」 小出裕章、渡辺満久、明石昇二郎 集英社新書
専門用語が多すぎて、ちょっとばかり読みづらかった。薄い本の割りに読了まで時間がかかったかも。六ヶ所再処理工場がいかに最悪かというのは、広瀬隆さんの本にも詳しく書かれていたので、その点では、前に聞いた話をもういちどおさらいしたような感じだが、一番怖かったのは、最後に書かれていた明石さんの文章だろう。
原子力基本法の一部改正(2012年6月20日)
原子力の利用を我が国の安全保障に資することを目的として、行うものとする
こんな文章が追加されたなんて、初めて知ったよ。いつの間に、どさくさ紛れに、そんな法律が通ったのか??
「果たして日本は、世界初の「電気料金を使って核武装する国」となるのだろうか。もし、日本が核武装するとしても、アメリカやロシアや中国と比べて相当小規模な「核武装」にしかならないだろう。それでは「安全保障」になるどころか、彼らの「仮想敵国」に据えられ、攻め入る口実を与えるだけの話だ」p189
私も今の日本政府は、人道的な面でもやっていることがひどすぎると思う。外国が、それを口実に攻め込んできたら? と思ったら、さすがに怖かった。冗談じゃない。
- 作者: 小出裕章,渡辺満久,明石昇二郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 新書
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