コミック82.「バルバラ異界」第3巻 萩尾望都 小学館fsコミックス
コミック83.「バルバラ異界」第4巻 萩尾望都 小学館fsコミックス
昨日の夜、一気読みを慣行。面白かった。通しで読んだ分だけ、初読の時よりもスムーズに内容が頭に入った気がする。
現実が夢とすり替わる瞬間。この世界も誰かの夢? というテーマが非常に面白いと思ったのだが、今のこの現実が誰かの夢だとしたら、それこそ、人間を非常に憎んでいる存在が、あえて見ている悪夢だよなあ。過去をリセットして、やり直したい。
リセットした結果、失われたものが大きすぎて、キリヤがかわいそうで、とはいえ、彼の絶望が大きかったから、未来世界は悪夢に変わったのだろうか?
私が物語に望んでいたのは、キリヤが救われることだったし、キリヤを救えるのは時夫しかいないと思っていたんだけれど、それを大きく覆して、斜め上を行く展開にしちゃうところが、萩尾望都らしいところ。そんなに単純じゃないんだよね。
未来は君たちを愛しているか? その問いかけが、なんだか切なく見えました。そうだったら、いいんだけど・・・。
- 作者: 萩尾望都
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