コミック24.「ウは宇宙船のウ」 原作:レイ・ブラッドベリ 漫画:萩尾望都 小学館文庫
「ウは宇宙船のウ」「泣き叫ぶ女の人」「霧笛」「みずうみ」「ぼくの地下室へおいで」「集会」「びっくり箱」「宇宙船乗組員」収録。
原作は未読。だと思う。マンガ版は何度も読み返しているので、新しい感想も出てこないんだけれど、今の視点で読むと、なんとなく70年代の漫画だなあ。という感じがする。突き放されるようなラストの余韻が、手塚治虫の短篇を思い出した。
機会があれば、原作を読んでみようと改めて思った。ブラッドベリは、中学時代に少しだけ読んだはずだが、微妙に記憶に残ってない。うちに文庫本が何冊かあったのは確かなんだけれど、あれは、全部、姉の本なんだ。あの人も萩尾望都のファンだから。
後々、萩尾ファンだという友達とも何人か知り合ったが、彼女たちは、みんな、こぞってブラッドベリのファンだと言った。だけど、私は萩尾ファンでありながら、ブラッドベリよりも、フレドリック・ブラウンの方が好きだと言っていた人間で、何故と言うに、ブラッドベリは気持ち悪くて、怖かったという印象の方が残っているのだ。
実際、もういちど読み返しても、これはどれもかなり怖い漫画だと思うんだけどな。普通に読めるのは、表題作になっている「ウは宇宙船のウ」だけじゃないか。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/08/01
- メディア: 文庫
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