星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「トラップ一家物語」第2話

第2話「シスターとしての未来」

まだ2話しか見ていない割りに、これは思いの外、名作なんじゃないか? と言う気がしてきた。名作劇場の中では、マイナーの部類に入るんじゃないかと思えるから、それこそ予想外だった。なんとなく気になっていたから見ただけなんだけれど、思っていたよりずっと、期待以上に素晴らしかったというか。

主人公のマリアの持っている健気な明るさは、私の世代だと「キャンディキャンディ」の主人公を思い出させるんだが、孤児として育って、苦しい思いをいっぱいしてきたのに、前向きな明るさを失わない。それでいて、みんなへの優しさをちゃんと持っている。

OPの「ドレミの歌」がこんなに感動的に聞こえる日が来るとは思わなかった。「ファがファイトのファ」で「ソが青い空」で「シが幸せよ」と歌っているんだから。これって、実はものすごい健気な歌なんだね。「ファがファイトのファ」と言われたところで、ずきんと来るものがある。

教室で、子どもたちと一緒に「のんきな月曜日」という歌を合唱するシーンがあって、その歌がすごくよかった。オーストリアの民謡だと言うが、初めて聞いたよ。それぞれに貧しく、大変な家の仕事をかかえている子どもたちを笑わせることに成功したあたりは、なかなか感動的だった。

原作はよく知らないが、そうやって、歌で子どもたちの心を開いていく話になるのだろうか?

声優ネタだけれど、第1話から、久川綾さんが、マリアの友達として、ちょっとおとなしめの女の子を演じているのが印象に残った。これがまた、可愛い声なんだわ。ちょっとびっくりしたというか、なんかもう、久川綾とは思えなかったよ。(←失礼な)

ラストシーンで、いよいよトラップ男爵の元へ行くことが決まって、旅立ちまで描かれたから、意外と早かったな。と思いました。修道院での話がもうしばらく続くかと思ったのに。ラファエラ(久川綾)の声が聞き納めか。と思えるのが、少し残念。

声優ネタだともう一人、厳しいシスターの役で、榊原良子さんが出てきたんだけれど、これは、まんまハマーンさまというか、南雲隊長というか。彼女がそういう役で出てくると、90年代だなあ。という感じがして、ちょっと懐かしかったです。

【参考】のんきな月曜日・歌詞
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/1652/trapp/song/song4.html

【追記】
久川綾が、そういえば、「セーラームーン」では亜美ちゃんを演じていたんだって、やっと思い出した。最初の頃は、おとなしめの女の子役とか、そういうイメージだったんだよね。すっかり忘れてたけど・・・。