読書26.「デフレの正体ー経済は「人口の波」で動く」 藻谷浩介 角川ONEテーマ21
前半に長々と書かれた前置きの部分、「それは何故だと思いますか?」という問いかけは、いい加減しつこすぎるし、この人の説明は、本当にそれで正しいのかどうか、私にはちょっとわからなかったんだけれど。
後半に入って、本論の「経済と人口の関係」を語り始めた部分から、ようやく読みやすく、面白くなっていったと思う。これがすべて正しいとも思わないが、一因ではあると思う。
金融資産の抱え込みをやる高齢者にお金を回すよりも、消費傾向の強い若者や子育て家庭の福利厚生を充実させて、給与を上げて、資産の移転を進めなければならない。それこそが内需の拡大につながる。
高齢者に対しては、モノやサービスを充実させて、それを消費してもらうことを考えれば、みんなが納得できる形で資産の移転が出来るのではないか?
景気対策は、政府がやるものと思ってないで、企業が主体になって、それを進めるべきだ。
という話が書かれていて、賛否両論あるにせよ、出来ることはすぐにやるべきだと思うし、この本は、もっと広く世の中に浸透すべきだと思う。日本の高齢化はどんどん進み、時間は待ってくれないのだから。
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
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