第9話「夷川の娘・海星」
こうしてみると、総一郎←弁天←矢三郎←海星←矢二郎という恋の一方通行の流れがわかる。総一郎が鍋にされた後、海星と矢三郎の婚約は解消されたそうで、それを考えると、やはり、総一郎は早雲と連絡を取り、矢二郎のために、自分が鍋になることと引き替えに、この二人の婚約解消を約束したのではないかと、そんな気はする。それならわかるよ。矢二郎の話を聞いた上で、親としてなんの行動も起こさないなら、その方がおかしいし。
早雲は、その約束を守って、婚約解消を言ってきただけなんじゃないだろうか? この叔父さん、実はいい人?? ってわけもないけど、もともと、邪魔だった兄貴を消したかったというのはありそうな話で、どこまで本気で兄に向かって、鍋になれと言ったのかどうかはわからないけど、その事実を海星は知っているっぽいんだよなあ。
それで、海星が矢三郎に対して「ごめんね」なら、筋が通る。親同士の確執が、子どもの世代にまで影響を与えているというのが、なんだか腹立たしく思えて、勝手に親が子どもの婚約を決めているという風習にも、苛立つものがあるんだけど・・・。
海星と矢三郎ならお似合いのカップルのような気がするし、少なくとも、海星は矢三郎に惚れているっぽいので、それを引き離すのも、それはそれで残酷な感じはする。矢二郎兄さんには悪いけど、彼には、素直に京都から離れてもらえれば、それでよかったんじゃないだろうか?
海星は、矢三郎に合わせる顔がないと思っている。だから、姿を見せない。でも、ここで初めて見た彼女は、結構、普通に可愛い女の子だったなあ。と思った。
おまけになってしまったが、京都で開催されるタヌキの集まりの様子とか、赤玉先生を呼びに行く矢三郎とのやりとりとか、「本当はちょっと嬉しいくせに」含めて、ちょっと面白かった。のを、記録しておく。
【追記】恋の一方通行の追加を思いついたので、書き記してみる。(テーマ・「振り返れば、そこに愛。」)
矢四郎←下鴨家母←総一郎←弁天←赤玉先生←矢三郎←海星←矢二郎←矢一郎←金閣←銀閣
って、こんな感じでしょうか? 最強は下鴨家弟、最弱は夷川家弟、という結論になりましたが・・・。そう言えば、あのお母さん、名前が出てこないんだね。公式サイトにも名前がなかったから、ちょっとびっくりした。
【追記2】
このままだと、早雲がいないなあ? どこにいれようかな? と考えて、思いついたネタ。
矢四郎←下鴨家母←早雲←総一郎←弁天←赤玉先生←矢三郎←海星←矢二郎←矢一郎←金閣←銀閣
総一郎と早雲の仲を引き裂いたのは、偉大なる母だったのか??(そんな設定があるかどうかは知りませんが・・・)