この場合、人びとを逃がすことが出来たのは、ひとえに舞姫のシリンのおかげ・・・という感じがするので、現実は、こんなに都合よくは行かないなあ。と思うものの・・・。
シリンが舞い戻ってきて、「こんなところで、座して、死を待つなど、正気の沙汰とも思えない!」と叫ぶシーンは、なかなか感動的だった。「逃げるんだ!」と。
ラストシーンのイリスとシリンが、金剛の翼で飛ぶクライマックスが素晴らしい。
物語は、そうして幕を閉じて、大陸の俯瞰が現れ、この大陸がパンゲアであり、後に、ゴンドワナとローレシアに分かれていくのだと説明が入る。昔、この作品で、初めて、「パンゲア」「ゴンドワナ」「ローレシア」という名前を覚えたんだよなあ。と、懐かしく思った。
- 作者: 佐藤史生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/04
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