星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「トラップ一家物語」第16話

第16話「マリア先生がいない家」

ノンベルグ修道院に帰ってしまったマリア先生を追って、小さいマリアがヨハンナを連れて、修道院まで行く話。

子どもたちだけで町まで出かけるというのは、やっぱり大冒険だと思うわけで、そんなにしてまでマリア先生に会いたかった、戻ってきて欲しかったという、小さいマリアの気持ちが健気で、泣かせます。

子どもの目線では、修道院がひどく怖ろしいものに見えて、すごく怖かったけど、頑張った。頑張ったけど、会えないと言われて、引き下がるしかなくて、戻ろうとしたところに立っていたお父さんを見かけて、泣き出してしまうあたり。もはや、一緒にもらい泣きですよ。

すべてが丸く収まるラストシーンの見事さは、さすがに名作劇場として、よくまとまってます。そもそものはじまりが、マチルダ夫人のために、歌の練習をしよう、それを当日まで秘密にしなきゃいけないと言うところにあるから、もう、隠さなくていいよ。というカタルシスが気持ちよくて、なおかつ、みんなの歌声で締めたところが、なかなか感動的でした。

いい話です。