「屍鬼」第３〜５巻　原作：小野不由美漫画：藤崎竜

原作小説で読むのに２ヶ月もかかった部分を半日で駆け抜けた。漫画ってすごいな。と言うか、この作者のまとめ方が見事だと思います。

原作の長すぎる説明箇所をすっぱりと切っちゃって、原作のセリフをきれいに並べ替えながら、すぱすぱとっとと物語を進めていく。この構成力がすごい。

キャラを若者たちに絞って、清水恵と結城夏野をメインに据えているのもわかりやすいし、原作では出番の少なかった恵ちゃんがこうも活躍するのは、上手いやり方だと思います。まあ、そうでもしないと、ヒロイン要素が足りないのかも知れないけど。

最初のうちこそ原作通りだったけど、物語が進むにつれ、少しずつオリジナル要素も入ってきたかな？　夏野が襲われるシーンに恵と辰巳が加わっているのとか、徹がもともと律子に気があったとか、そういうのは小説にはなかったような気がするから。確かに、これはあった方が良いよね。

星の原休憩所