世の中が不穏なので、神社巡りをしたいなあ。と、去年あたりから思い始めたんだけれど、やっぱ、どうせ行くなら、日本の聖地、伊勢に行こうと、計画だけは練っているんですが、まだ実現にはいたらず。
この本は、そんな中で見つけて、本屋で見かけたときに、表紙の写真がきれいだなあ。と思って、手に取りました。伊勢の森と神事の様子が写真で紹介されているんだけれど、とてもきれいな写真が何枚も貼られていて、紹介の文章もとても美しい。
日本神話の説明から入って、伊勢神宮ではどんな神事が行われているか、塩作りや機織りなど、どんな伝統が引き継がれているのか、丁寧に説明してくれるのも読み応えがありました。
式年遷宮という行事について、私もあんまり知識がなかったので、本当に20年に一度ずつ、古い宮を壊して、全部新しく建て直しているとか、そのための木材を200年の計画で植樹するところから管理しているとか、なんだかスケールの大きさに気が遠くなりそうだった。
そういう長いスパンで自然とつきあっていくことの大切さを教えてもらったようで、良い本でした。読んでよかったです。
- 作者: 稲田美織
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 文庫
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