読書12.「道を視る少年」上巻 オースン・スコット・カード ハヤカワ文庫
久しぶりのカードの新刊。しかも、新シリーズと言うことで、読んでみたけど・・・。ものすごく面白いです!
もうね。主人公のリグがかわいいし、かっこいいのよ〜。父親に教わったという処世術を駆使し、大人相手に対等に渡り合う。頭がよくて、特殊能力も持ってて、その才能を最大限に使いながら、旅を続けていく。
カードの作品と言えば、エンダーにしろ、ビーンにしろ、アンセットにしろ、天才少年が主人公で、いつも魅力的だったが、今回の主人公も実においしいとこ取りで、いいですよ。
川上の山奥から、川下の都会に向かって、旅は続けられ、どんどん世界が広がっていく。何も知らなかったリグに、出生の秘密や、共和国の仕組みまで、登場人物たちは、物語の流れを追いながら、説明が入っていく。
せっかく仲間になった友人たちとはぐれて、首都でたった一人、孤軍奮闘しなきゃならないという、きわどいところで続くになっているので、下巻もすごく楽しみです。
物語の中で語られる処世術は、読者の自分にも参考になるし、いろいろ頷けるところも多かったです。それが自分的には一番メリットだったかな、と思いました。
- 作者: オースン・スコット・カード,鈴木康士,中原尚哉
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 文庫
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