星の原休憩所

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「Fate/Zero」第4巻 漫画:真じろう 原作:虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOON

 コミック11.「Fate/Zero」第4巻 漫画:真じろう 原作:虚淵玄ニトロプラス)/TYPE-MOON 角川コミックス・エース

アニメでは尺が足りなくて入れられなかったのか、コミック版の方がキャラの心情をより丁寧に描いているような気がする。

たとえば、ケイネス先生。「名門ソフィアリ家の息女、ソラウ・ヌアザリ・ソフィアリ。一目見たときから恋い焦がれたただ一人の女性。ソフィアリ学部長から君との婚姻を持ちかけられたとき、私がどれほど歓喜したことか、君にはわからないだろう」このセリフとともに、ソラウの後ろ姿を見ているケイネス先生が描かれているけど、そんなにこの彼女が好きだったのか~と思うと、うーん。(後の展開を知っているし・・・)

あと、アイリスフィールとの出会いとイリアが生まれたことによって、切嗣に弱さが生まれているという描写も丁寧に見せてきた。戦場では命取りになる致命的な甘さ。冷酷な判断で切り捨てていかねばならないのに、それが出来なくなっている。その反動で、セイバーに対して、思い切り冷たくなっているという事実をアイリだけが気づいた。

切嗣がセイバーを思い切り無視しているというのも、アニメで見たときにはあんまり気づかなかったけど、コミック版ではもっと徹底している。話しかけられても、返事もしない残酷さ。セイバーの方を向こうともしない。完全にいないものとして扱っている。これはきついよ。