星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」 下川裕治

読書18.「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」 下川裕治 双葉文庫

東南アジアの鉄道なら8割は乗り尽くしていると口走ったら、この際、全部乗りましょうよという企画になったという話。やってみると、その苦労がよく分かるらしいが、読んでいても、たしかに大変そうで、そんなに無理して頑張らんでも。体を壊さないようにしてくださいね。と言いたくなる。

鉄道制覇の旅は、盲腸線をいかに乗り継ぐかという計算にかかってくるみたいで、時刻表もいい加減な東南アジアでは、行き当たりばったりで大変なことになる。無責任な読者としては、その苦労話が非常に面白かったが。

特にミャンマーの鉄道がいかに老朽化していて、危なっかしいかと言う話が印象に残った。3人乗りのバイクに追い抜かれる鉄道って、どんなスピードで走っているのかと思うが、夜になっても電気はつかない、窓もドアも開けっ放しで虫は飛び込んでくる、冷房の効かない電車で摂氏40度超えを耐え抜くとか、駅に着けば馬車が待っていたとか、牛車がいるとか、どこの異世界だよ? と思って、いろいろすごい。

バイクと人間を満載にした渡し船とか、写真も載ってて、興味深かった。

この体験談は、当分続きそうなので、次の巻も楽しみです。次巻を待ちます。