第12話「ビギニング」
最終回。原作を読み直しておいたので、大体、こういう形で終わるんだなあ。というのはわかっていたんだけれど、アニメのほうもまとめ方がきれいでよかったと思う。
使い捨てにされていくロボットの悲しみを、淡々としたピアノの旋律で表したのもよかったと思うし、視点をシックスにおいて、彼から見た人間たちという演出にしてあるのも気に入っている。
シックスが見た空の高みにアトムが飛んでいるのも、いつかたどり着く未来の可能性として、夢があって、いいなあ。と思った。多少なり、あざとい気がしないでもないけど、一応は、アトムにつながる物語なんだから。
まだジャンプするのが精いっぱいで、決してそこまでたどり着くわけではない。というのがかえっていいと思うんだ。いつかたどり着くように、そこに向かって手を伸ばす。そんなラストがよかったと思う。