星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ監督 「ファインディング・ニモ」

映画37.アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ監督 「ファインディング・ニモ」 (アメリカ・2003)

字幕版を視聴。今頃ですが、初めて見ました。

冒頭から、主人公を襲った悲劇が描かれて、こんな話だったのかと、ショックを受けた。単に、子離れできないお父さんの話だと思っていたんだけれど、奥さんとほかの子供たちをすべて失ったマーリンが、たった一人の生き残りの子供であるニモをかわいがるのは当然で、何をおいても、この子だけは守りたいと必死になるのは当たり前だったわけだ。思いのほか、悲劇性が濃くて、最初のシーンだけで泣けますよ。

それにしても、海の冒険の素晴らしいこと。サメにチョウチンアンコウに、クラゲに海流、カメやクジラも登場して、次から次へと襲い掛かる試練にマーリンが立ち向かわなきゃいけない、子供のために父親が頑張る姿がけなげで、それがいつかみんなのうわさになって、いろいろな人たちが助けてくれる、その流れが非常に感動的でした。

誰が見ても、たぶん、この親子を助けたくなるんだろうね。映画館の観客も一緒に。手に汗握る感じが出ていて、すごくいい作品でした。よかったです。