星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

山田尚子監督「リズと青い鳥」

映画6.山田尚子監督「リズと青い鳥」(2018・日本)

109シネマズ湘南にて視聴。原作だという「響け! ユーフォニアム」は、アニメも小説も未見、未読です。

ユーフォニアム」を知らないのに、映画単体だけ見て大丈夫なのかと心配していたけど、この作品はこの作品で、ちゃんと独立した一つの物語でしたね。見たことのあるようなキャラがちらほらと画面にいたので、知っている人にはちゃんとわかるんだろうけど、私の感覚では背景キャラになってた。

山田尚子監督作品としては、「聲の形」だけを以前劇場で見たんだけれど、その時も画面に漂う独特の空気に圧倒された感じだったけど、今回もそんな感じ。少女たちが、学校で過ごして、会話したり、演奏したりしているだけなのに、なんかアニメの域を超えて、独特の聖域を作り出しているような、きれいな物語でした。

さすがに女性監督だけあって、少女たちの醸し出す雰囲気は、なかなかリアルで、こういう女の子たちなら、ちゃんと現実に存在しそうだな。と思いました。男が作ったような、都合のいい女キャラじゃないという意味で。まあ、ここまでレズなのは、なかなかないかもしれないけど。

音楽にこだわりがあるというけど、演奏のシーンは素晴らしかったです。オーボエの演奏が特別だというのが、聞いただけでわかるというのがすごいと思いました。