星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ロシア革命史入門」  広瀬隆

読書3.「ロシア革命史入門」  広瀬隆 集英社インターナショナル新書

坂の上の雲」に日露戦争ロシア革命がリンクしているという記述があったので、ちょっと興味を持ちました。

ただ、これを理解するには、第一次世界大戦についての知識も必要だったみたいで、そっちも勉強する必要がありそうです。

覚えたこととしては、革命ってのは、前政権を倒してすぐに新しい状況に変わるという単純なものじゃなくて、新政権を作れば、必ず反政府運動が起きて、内乱になるし、今までのやり方を崩せば、大混乱が起きる。それを何とかしようとする上層部が、強硬に民に言うことを聞かせようとすれば、独裁政権の恐怖政治になってくる。

ディストピアのSFは、ロシアを基にして書かれたと聞いたことがあるけど、本当に歴史上、そういう事態が起こっていたと知って、非常に怖かったです。

民衆は、戦争が嫌で、反政府運動に加担して、ロマノフ王朝を倒したけれど、そのあとに来たのは、もっとひどい状況だったという。こういう歴史はもっと学ぶ必要があるのかな、と思いました。