読書14.「ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅」 下川裕治 中経の文庫
玄奘三蔵の足跡をたどって、旅した記録。昔、漫画で「玄奘西域記」を読んでいるので、それとかぶりながら読んだ。高昌国や突厥の地名が懐かしい。
実際に旅してみると、極寒の地から酷暑の地へと気温差が激しいし、かなり過酷な旅だったんだろうなあ。とわかる。下川さんも体に気を付けて、倒れないでほしいと、心配してしまう。
政治的には、ウィグル自治区の監視体制がかなり厳格で締め付けが厳しいのだとわかったり、アフガニスタンに入ることは難しかったり、インド人は国境で大騒ぎだし、いろいろあるなあ。と。
個人的には、世界遺産になっている建物や場所が、ほとんど放置状態になっているのはもったいないというか、残念ですね。
そういうもろもろの語りが、非常に面白くて、いい旅行記だと思います。次作も楽しみにしてます。