第7話「ヴィレンの呪文」
人間は欲が深く、与えられたものだけでは満足しない。よって、人のものにまで手を出す。そして、その手が触れたものは、ことごとく穢れていくのだ。というようなことをサンファイアエルフの女王が語っていたが、その通りじゃないか? と思う。
やっぱ、欲望が諸悪の根源という感じがするし、それが人間の本質じゃないかと。人間なんて、ろくなものじゃないな~と、しみじみするが。
ヴィレンは、人類の平和を望んでいた。それは間違いないんだろうけど、彼は、人類至上主義で、ほかの生き物のことは考えない。他の生き物のことを考える人は、闇の魔術になんか手を染めないだろうし、もしくは、闇の魔術に染まっているから、ほかの生き物のことは考えなくなるのか?
しかしまあ、娘はかわいいけど、息子はどうでもいい。という父親の本音が垣間見えて、ソーレン、かわいそう。という気分にはなった。意外と早く、息子が父親を見限ったのが印象に残った。もう、父さんは、別人になったと、昔はあんな人じゃなかったのに・・・的な。クラウディアが、それでも、父親の方につくとしたら、彼女ももう闇の魔術に染まっているということなんだろうな。という気がする。