読書4.「鹿の王」第2巻 上橋菜穂子 角川文庫
「命あるものはみな、いずれ死にまする。大切なのは、与えられた命をいかに生きるかであって、長短ではござりませぬ」
このセリフを見た時に、手塚治虫の「ブッダ」や「火の鳥」「ブラックジャック」を思い出した。この場合、病とたたかう医師の物語で、宗教的なぶつかり合いの部分で出てくるんだけど、獣の血を体に入れてまで生き永らえさせていいのか? 助けられれば、それでいいのか? という問いかけが、物語の中に出てくるところがいい。そういうのを見ると、手塚っぽいなあ。と、なんとなく思い出す。