1年前に出た本なので、ネタバレ気にせずに書きますが・・・。
「・・・蒿里か」「・・・大きくなったな」もうね。この一言を聞きたかった。ずっとずっと、高里くんを驍宗様にあわせてあげたかった。こんな場面ではあるけど、やっと再会した! 再会できた! ので、感無量です。
「魔性の子」の時代から、私は高里くんの幸せを願っていたので、彼が、本来、いるべき場所に帰り、会いたい人に会わせてあげたかった。高里くんの帰るべき場所は、驍宗様の隣なんだし。
まあ、その場所にたどり着くために、泰麒がかなり無茶をしたのは見て取れたし、物語によると、後遺症が残るって話だから、後遺症ってどんな? と思って、かなり心配しているのも確かなんですが。
ただ、昔から泰麒は、驍宗様のためなら、どんな無茶でもやったよなあ。と思うと、彼の必死さと健気さに胸打たれて、顔のにやにやが止まらないんです。
物語には、まだ納得のいかない部分が多少残っているのは確かなんだけど、それはまあ、後々の楽しみに取っておくというか、次に出るという短編集に期待しますよ。いつのことになるかはわかりませんが。