星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「100分de名著 マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ」 鴻巣友季子

読書23.「100分de名著 マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ」 鴻巣友季子 NHK出版

新潮文庫の新訳版「風と共に去りぬ」の翻訳者による、本格的な解説で、読み応えがあって面白かったです。レット・バトラーをドS男子と評したり、「萌え」文学の原点だと言ってましたけど、まさに、その通りで、私も、この作品は、その後のいろんな昨品(イメージ的には、70年代の少女漫画)に影響を与えたんだと思います。筆者は、「ガラスの仮面」を例に上げてましたけど。

物語の中の最大の謎、メラニーが流産した子供の父親は誰か? とか、メラニーは、スカーレットとアシュリの関係を知っていたのか? など、筆者なりの解釈が説明されていて、どれも頷けるものでした。ああ、それなら納得がいくわ。と思って、感心しました。