星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「有頂天家族2」第7話

第7話「金曜倶楽部、再び」

・・・これは、金曜倶楽部が悪いね。せっかく、早雲おじさんがいろいろ根回しして、贈り物までして頑張って、金曜倶楽部に入るところだったのに、矢三郎の口先程度でころっと気を変えて、「君が金曜倶楽部に入り給え」的なやり方をしちゃ、早雲おじさんがかわいそうだよね。立つ瀬がないよね。その挙句、殺されちゃって・・・。

死ぬときには狸の姿ってのが妙に可愛かった。どんな悪党でも、狸に戻れば可愛く見えるというのは、なんかずるいよ。

ビジュアル的に、縦に3段重ねの電車がなんかいいなあ。と思いました。その発想はなかった。

「流れ行く者 守り人短編集」 上橋菜穂子

読書9.「流れ行く者 守り人短編集」 上橋菜穂子 新潮文庫

発売日に本屋で買った割に、ずっと積んでいた本。外伝に2冊めがあるなら、一緒にまとめて読みたいよね、と思ってしまったせいで、「炎路」が文庫落ちするまで待ってました。

で、ようやく読んだけど、別に無理に「炎路」と繋げなくても、これはこれでまとまったバルサの物語でした。子供時代のバルサとタンダが楽しめる1冊。特にタンダが、まだ子供子供していて可愛いんだ。バルサは、ちょっと年上のお姉さん、という立ち位置。この二人って、本当に幼馴染なんだなあってのを確認して、ニヤニヤしてました。

4つの物語が収録されているけど、人生の終焉を迎えつつある老人たちの物語として、どれも深いなあ、と思いました。まだ若い、バルサやタンダとの比較が良い感じ。

もっと早く読んでも良かったんじゃないかと思って、もったいないことをしてました。ちょっと反省。

「有頂天家族2」第6話

第6話「有馬地獄」

有馬温泉・・・ってどこやねん? 京都じゃないよね? などと考えてしまった程度には、関西の地理に疎いです。行ったことないけど、こんな形で描けば、いい宣伝じゃないかと思った。そのままの旅館とか喫茶店とかありそうじゃん?

赤と黒で縁取られた地獄の光景は、なかなか不気味で恐ろしい。美術の人、すごいね。しかし、地獄の光景にもまた元ネタがありそうに見えたけど、あれも有馬温泉にあるのかね?

そんなところにも出没する弁天様。もはや、何でもありに見えるけど、うまく脱出できてよかったね。矢三郎。と思った。

「有頂天家族2」第5話

第5話「続・大文字納涼船合戦」

前作のあの時から、1年が過ぎたということなのか。タヌキたちの大文字見物もますますパワーアップしたみたいで。この作品は、全体的にそうなんだけれど、前作よりも2になってからのほうが、ファンタジー度がまして、いろいろ凄くなっているような気がする。

矢一郎兄さんと玉瀾はうまくいきそうだけれど、その一方で、二代目と弁天様は強気でやりあっているし、彼等カップルからいろいろ目が離せない。弁天様に勝てる二代目ってすごいなあ、と素直に感心するよ。

前言撤回するけど、「ロンドンでお会いしたときから、気に入らなかったんだ」という台詞が入ったあたりで、この二人は初対面じゃないのね、という事実に気づいた。二人の馴れ初めは、別のところでもう行われていたのか。ロンドンで、どんなふうに出会ったのか、どんなふうに過ごしていたのか、気になるけど、隠してあるところが、なんかポイントですね。と思った。

「有頂天家族2」第4話

第4話「狸将棋大会」

偶然なのか、意図的に狙っているのか、最近は、将棋がブームだね。狸の世界でも将棋をやってる。金閣銀閣のせいですぐに壊れちゃったけど、タヌキたちが駒になる将棋は、もっと見ていたかったと思った。

矢一郎兄さんと玉瀾の恋物語。なかなか初々しくて、いいんじゃないかと。

「有頂天家族2」第3話

第3話「欧羅巴の香り」

おかえりなさい、弁天さま! たびに出ていると言うので、もっとギリギリまで引っ張るのかと思ったけど、意外と早く戻ってきたな、という感じはする。しかし、この物語にはやっぱり弁天様は、必要不可欠な人物だと思う。

追い詰められていた矢三郎をあっという間に助けて、天満屋さんを堂々と足蹴にするあたり、彼女の力を見せつけられましたよ。

その分、ラストでは、二代目との一触即発の危機! というところで引いたから、続きが気になって仕方ありません。二代目、弁天様相手にむちゃしすぎだよ、大丈夫なのか? と心配になるけど、しかし、EDを見ると、意外とこの二人のカップルでうまくいくんじゃないかという予感もあるね。そうなるなら、我々は今、二人の馴れ初めを目撃しているということになる。貴重かもしれない。

夜空に浮かんだ月を、「きれいな月だこと」とさらりと手で掴んで、弄んでいるあたり、ファンタジー描写は相変わらず素敵。前作よりさらに磨きがかかった感じがして嬉しいです。続きも楽しみにしてます。

「planetarian ちいさなほしのゆめ」 涼元悠一

読書8.「planetarian ちいさなほしのゆめ」 涼元悠一 VA文庫

原作ゲームはプレイ済み。アニメ版もOVA版と劇場版、両方見てます。

原作ゲームのおまけとして書かれたという短編集だけれど、非常に良くできてました。「エルサレム」を読んで、「星の人」に描かれた居住区の意味もやっと分かったし、4つの物語がきれいに本編につながっていく流れがわかって、嬉しかったです。

もったいないと思うのは、せっかくここまで書いたのなら、本編の屑屋とゆめみちゃんの物語もちゃんと小説で出すべきでしょう。ということで、ゲームのおまけとして扱うには、この短編集の出来が良すぎます。ゲームをやるか、アニメを見ないとこの短編の意味がわからないとは一般に敷居が高すぎるんじゃないかと思う。

あるいは、誰かに通しで漫画化してもらうとか? 無理かな? いや、これだけ文章力のある人なら、やっぱ、ちゃんと小説で読みたいけどね。

与えられた命令に忠実に従うロボットの宿命と、命令を与えた人間でさえわからなくなるその頑迷さという、そのテーマがよく出ていて良かったです。

個人的には「チルシスとアマント」が好きだな。「言葉は伝えるためにあるんだ。神様はきっと、遠くに行きたかった。だから、世界ができたんだよ」このセリフが、ちょっとお気に入りになりました。