星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

読書

「ツバメの谷」下巻 アーサー・ランサム

読書34.「ツバメの谷」下巻 アーサー・ランサム 岩波少年文庫 「ふと、昔の子どもの育て方にふれて、子どもがおとなの家来で、いつもびくびくしているのではなく、おとなの友だちになれる今のほうがずっといいといった」 この物語中の大人がとても素敵なのは…

「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第4巻 示される世界 後藤リウ

読書33.「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第4巻 示される世界 後藤リウ 角川スニーカー文庫 シンは、メイリンもアスランも撃ちたくはなかった。だけど、やらざるを得ない状況に追い込まれていく。できないのは弱さだと言われ、それでは何も守れないと言われ…

「ツバメの谷」上巻 アーサー・ランサム

読書32.「ツバメの谷」上巻 アーサー・ランサム 岩波少年文庫 前作から1年後。再び、夏休みがやってきた。4人の兄妹は、去年と同様に無人島でキャンプするつもりだったけど、ツバメ号が座礁して、壊れてしまう。え? どうなるの? どうするの? と、彼らと…

「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第3巻 すれ違う視線 後藤リウ

読書31.「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第3巻 すれ違う視線 後藤リウ 角川スニーカー文庫 シンのステラへの想いが切ない。この子があまりに一生懸命なので、なんとか助けてあげたくなるけど、無理なんだよね。そういう悲劇性が高いところも、この作品の魅…

「ツバメ号とアマゾン号」下巻 アーサー・ランサム

読書30.「ツバメ号とアマゾン号」下巻 アーサー・ランサム 岩波少年文庫 子どもたちだけの離島でのキャンプ生活は、無事、終了。アマゾン号との戦いや、船長フリントとの戦いと和解。盗まれたトランクを発見するまでの流れが非常に見事。どうなるんだろう? …

「一〇〇年前の女の子」 船曳由美

読書29.「一〇〇年前の女の子」 船曳由美 文春文庫 大正時代の農村の生活ぶりが、丁寧に描かれている。季節ごとの行事、村の仕組み、人々の役割などわかりやすい。

「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第2巻 さまよう眸 後藤リウ

読書28.「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第2巻 さまよう眸 後藤リウ 角川スニーカー文庫 「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」というオーブの理念を守って死んだ父親は、結果的にはオーブを焼いて、シンのような戦災孤児を作り…

「ツバメ号とアマゾン号」上巻 アーサー・ランサム

読書27.「ツバメ号とアマゾン号」上巻 アーサー・ランサム 岩波少年文庫 タイトルは有名だけど、今まで読む機会がなく、初めて読みました。面白かったです。 子どもたちだけで湖の中にある無人島でキャンプ生活。その設定だけで素敵です。両親の許可はちゃん…

「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第1巻 怒れる瞳 後藤リウ

読書26.「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第1巻 怒れる瞳 後藤リウ 角川スニーカー文庫 よほどいろいろ突っ込まれたのか、アニメの台詞を使いながら、その時、横で聞いていたキャラは何を考えていたのかと、丁寧に追加で描写されている。 基本的には原作ア…

「くらのかみ」 小野不由美

読書25.「くらのかみ」 小野不由美 講談社文庫 タイトルは昔から知っていたのだけれど、子供向けの特殊なサイズの本だったので手が出せず、文庫落ちするのを長年待ってました。満を持して、読んでみたけど、期待のほうが大きすぎたのか、ちっとも面白くなか…

「算法少女」 遠藤寛子

読書24.「算法少女」 遠藤寛子 ちくま学芸文庫 Amazonプライムビデオで、アニメ映画のおすすめが来て、何これ? と思って調べたら、どうやら児童文学が原作らしいし、江戸時代に数学の才を表した女の子の話だというので興味を持った。 女に理数系は向いてい…

「機動戦士ガンダムSEED」第5巻 終わらない明日へ 後藤リウ

読書23.「機動戦士ガンダムSEED」第5巻 終わらない明日へ 後藤リウ 角川スニーカー文庫 アニメの芝居がかったセリフをそのまま小説に落とし込むと、多少無理はあるなあ。と、感じたものの、作者は頑張って、その違和感を最小限度に抑え込もうとしているのは…

「知らないと恥をかく世界の大問題15」 池上彰

読書22.「知らないと恥をかく世界の大問題15」 池上彰 角川新書 アメリカの選挙戦の結果が、今後の世界情勢に影響するとは恐ろしい。アメリカの国民の責任は重大だなあ。と思う。 それを踏まえて、11月の大統領選挙を見守りたいと思います。

「小さなトロールと大きな洪水」 トーベ・ヤンソン

読書21.「小さなトロールと大きな洪水」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 「ムーミン」シリーズの第1作目。短かったので、さくっと読めた。最初だから、子どもの読者を意識してか、ムーミントロールとムーミンママの、パパを探しての冒険譚になっている。後年…

「ムーミン谷の十一月」 トーベ・ヤンソン

読書20.「ムーミン谷の十一月」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 灯台に行ってしまったムーミン一家の留守中に、奇妙な客人たちがムーミン屋敷に集合する。ムーミンパパやムーミンママの姿を求めて。 彼らが何をしたかったのか、どうして最後に救われたのかはち…

「機動戦士ガンダムSEED」第4巻 舞い降りる剣 後藤リウ

読書19.「機動戦士ガンダムSEED」第4巻 舞い降りる剣 後藤リウ 角川スニーカー文庫 順調に面白い。ストーリーは、アニメ版とほぼ一緒なので、同じ内容を振り返っている形になっているけど、小説には若干補足が入っていて、各キャラクターの心情がわかりやす…

「ムーミンパパ海へいく」 トーベ・ヤンソン

読書18.「ムーミンパパ海へいく」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 「うみうまと友だちになるなんて、できない相談だと思うわ。だけど、だからといって失望することはないのよ。きれいな島とか美しいけしきを見るのとおなじに、うみうまを見ることができたらそ…

「機動戦士ガンダムSEED」第3巻 平和の国 後藤リウ

読書17.「機動戦士ガンダムSEED」第3巻 平和の国 後藤リウ 角川スニーカー文庫 カガリにとっても、バルトフェルドの言葉は重かったのだと思っていいのかな? 何度も繰り返される「戦争をどこで終わりにすればいいのか?」「どちらかが滅びるまでか?」とい…

「ムーミン谷の仲間たち」 トーベ・ヤンソン

読書16.「ムーミン谷の仲間たち」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 短編集。ティーティーウーやニンニ、世界で一番最後の竜、及び、クリスマスが来る物語は、平成テレビアニメ版で見た記憶があり、原作を初めて読んだけど、アニメ版のアレンジがいかに素晴らし…

「機動戦士ガンダムSEED」第2巻 砂漠の虎 後藤リウ

読書15.「機動戦士ガンダムSEED」第2巻 砂漠の虎 後藤リウ 角川スニーカー文庫 順調に面白い。アニメのストーリーをきれいに追いつつ、キャラクターの心理を補完してくれるのが助かる。 みんなを守るためには戦わなきゃならない。迷っていてはダメで、ため…

「ムーミン谷の冬」 トーベ・ヤンソン

読書14.「ムーミン谷の冬」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それを乗り越えるんだわ」 誰もが冬眠中の真冬のさなかに、一人だけ目を覚ましてしまったムーミントロールの孤独…

「ムーミン谷の夏まつり」 トーベ・ヤンソン

読書13.「ムーミン谷の夏まつり」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 「たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知っているということだよ」 禁止されることが大嫌いなスナフキンは、「するべからず」と書かれた看板を片っ端から引き抜き、公園番をしてい…

「機動戦士ガンダムSEED」第1巻 すれ違う翼 後藤リウ

読書12.「機動戦士ガンダムSEED」第1巻 すれ違う翼 後藤リウ 角川スニーカー文庫 アニメ版は劇場版を含めて視聴済み。映画の入場者特典で後藤リウさんの名前を覚え、この人の小説なら読んでみてもいいかな? と思いました。せっかくだから、最初から。 なん…

「ムーミンパパの思い出」 トーベ・ヤンソン

読書11.「ムーミンパパの思い出」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 平成テレビアニメ版で少しだけ登場したパパの過去話は覚えていたけど、アニメは簡略版だったんだね。と、わかった。 パパの若い頃の冒険譚は、いろいろ不思議な旅で、趣があって面白かった。海…

「たのしいムーミン一家」 トーベ・ヤンソン

読書10.「たのしいムーミン一家」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 平成版の「楽しいムーミン一家」のテレビアニメは大好きで、大ファンだと自称していたが、原作小説は初めて読んだ。 それで、あのアニメ版が、実はちゃんと原作のエピソードを踏まえたうえで作…

「かがみの孤城」下巻 辻村深月

読書9.「かがみの孤城」下巻 辻村深月 ポプラ文庫 失敗したなあ。と思うのは、これ、叙述トリックを使ったミステリー小説なので、アニメを先に見ちゃいけなかったんだ。アニメを先に見ると、ネタバレになってしまう。落ちは知らずに読んで、ラストでそうだっ…

「ゲド戦記」第6巻 アースシーの風 アーシュラ・K・ル=グウィン

読書8.「ゲド戦記」第6巻 アースシーの風 アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 最終巻、読了しました。ラストにふさわしく、キャラクター総出演。という感じで、ゲドやテナーはもちろん、テハヌーやアイリアンやレバンネン、ロークの長たちも出番が…

「かがみの孤城」上巻 辻村深月

読書7.「かがみの孤城」上巻 辻村深月 ポプラ文庫 劇場アニメ版は視聴済み。記憶が薄れないうちにと思って、原作を読んでみたが、内容は、ほぼ一緒で、オチの部分は知っているから、それを踏まえたうえでの追体験になった。

「ムーミン谷の彗星」 トーベ・ヤンソン

読書6.「ムーミン谷の彗星」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫 平成アニメ版の劇場版は視聴済み。だけど、見たのがだいぶ前になっちゃったので、かなり忘れてます。 テレビアニメ版とはずいぶん雰囲気が違っていて、なんなの? これ。と思った記憶があるんだけど…

「ゲド戦記」第5巻 ドラゴンフライ アースシーの五つの物語 アーシュラ・K・ル=グウィン

読書5.「ゲド戦記」第5巻 ドラゴンフライ アースシーの五つの物語 アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 外伝の中編を5作品並べたものだが、とにかく、物語の設定の作り込みがすごい。おまけにアースシー解説までついていて、この世界の歴史や文化が…