星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「十二国記」第二十五話「風の万里黎明の空三章」

個人的に気になっていることが二つあるんだけど。

梨耀さまが鈴をいじめる理由って、言葉が不自由な苦しみを仙になろうとすることで安易に解決しようとした彼女の甘さが気に障ったからだと思っていたのだけど。
その甘さをたしなめるために、あえて厳しくあたっていた・・という感じだと思っていたんだけど、アニメを見ていると、単なる意地悪おばさんにしか見えなくて。鈴が自分は不幸だと思っている理由の方が、逆によく伝わるような気がするのはまずいんじゃないのかな??

もう一つが、陽子が官吏たちの平伏する姿に「そのひれ伏した顔の下にあるのは嘲笑か、敬意か、わからない」というのをあまり強調すると、まるでそんな理由から陽子が初勅をなしたみたいでちょっと違う気がするけど・・・。(ネタバレギリギリです)

その2点がちょっとだけひっかかることをのぞけば、あとはOKです。アニメ版の解釈の方がわかりやすいのは確かだし、あるいはこんなものかも知れないしね。

小野不由美作品の魅力のひとつにミステリー要素があると思うんだけど、様々なキャラが出てきて色々喋っているけど、「さて、本当に悪いことをたくらんでいるのは誰でしょう?」という犯人当てクイズの様相をなしているのは面白いと思う。小説では読み飛ばしちゃったんだけど、今度はもう少しじっくりと見ていきたいな。

しかも声優さんがみんな上手いから、誰が腹黒いのか、そうでないのか、かなり微妙だ。特に清川元夢さんを持ってきたのは計算尽くですね。本当にどっちかわからないよ、あのしゃべり方。(^^);

続きが楽しみです。