星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「義経」第25話

第25話「義仲最期」

改めてみてみると、「義経」世界のキーパーソンというのは、やはり後白河法皇なんですね。彼が一人でこの世界を引っかき回しているというか、あちこちの人間関係を翻弄しているという感じ。
いちいち皇族に政治の許可をもらわなければならない日本の仕組みの歪さがよく出ています。

義経は、都生まれと言うことと、義仲を追い払ってくれたという事実だけで、法皇に気に入られたようだけど、それが後々禍根となっていきそうで、嫌な予感が残ります。これは今後の展開への伏線でしょうか?

義仲の最期、額に矢を打ち込まれたまではかっこよかったけど、その後もぞもぞと動き回るのは感心しないな。やっぱ、そこは即死で描いて欲しかった。未練がましく動いていると、なんかマヌケに見える。

巴御前との別れのシーンは、感動的でした。子どものことを持ち出されると二人とも弱いわけね。

ただ、手を広げて義仲をかばうそぶりを見せるシーンはよかったけど、「お前は生き延びよ」と言って別れた直後に巴が義仲を守ったんじゃ本末転倒じゃないの? とちらっと思ってしまったのが残念。そこは逆でしょ? 巴をかばって、義仲の方が戦うべきだったんじゃないのかな? でないと、なんか辻褄が合わない気がする・・・。

義仲の死後、いけしゃあしゃあと義経の前に現れる行家。このおじさんは、本当にしょうがないなあ。後白河法皇と同じくらいやっかいな人だ。でも、こういうキャラクターがいるから、物語が楽しめるのは確かだけどね。

25話だから、大河も前半部分の山場だったのでしょうか? 今回の話数は、今まで以上に盛り上がっていて楽しかったです。

次回からは新展開かな? 続きも楽しみです。